「思考する」という言葉には、「思う」「考える」の2つの言葉が用いられています。「思う」とは主観的なものであり、判断・行動へとつながります。一方で「考える」とは、主観とは切り離して物事を捉えることであり、判断・行動の妥当性を高めます。
どんな人にも遅かれ早かれ困難は必ず訪れます。そして、親に頼らず自らの力で判断をする日が来ます。「思考する力」とは、こうした場面に直面しても、自分の考えを信じて最適な行動に踏み切ることのできる力です。
「思う」ことに正しさという概念はありませんが、正しく「考える」ことができずに取る行動は、想定外の結果を引き起こすでしょう。世の中のリーダーであるほど判断の価値は重く、それ故に「思考する力」が欠かせません。
考えることができるようになってきた子供に対して、親は過保護になってはいけません。高木塾では、論理的思考力を養成することで、学習における子供の親離れを強く促進します。親が子離れしてあげることで、子供はストレスなく伸び伸びと成長し、自分の判断に自分で責任を持てるようになります。
「なぜ」という問いに、「なぜなら」と正しく答え、さらに「ならば」と妥当な意見を提示する力、これが論理的思考力です。世の中のあらゆることは原因と結果のつながりで流れていると言えます。特に、中学・高校・大学の入試問題程度であれば、正答の裏付けとして明確な論理が存在することから、その大枠の中で一貫した論理を使いこなすことが様々な問題への解決策となります。
ものごとの本質を突いた論理的思考には再現性・汎用性があります。算数のテキストを開くと何度も目にする「○○算」という考え方、国語のテキストに掲載された文章ごとに異なる考え方、理科や社会のテキストを分厚くする事実の羅列、これらは論理的思考力をもってすればずっと理路整然とした内容となります。難問であればあるほど、苦行を経て知識を詰め込む作業よりも論理的思考力のほうが価値が高いことは言うまでもありません。
算数4クラス・国理社入門クラスでは、小学校で学ぶ各科目それぞれの論理的思考力を本格的に養っていきます。論理的思考力養成入門レベルとはいえ、世の中の大半の大人よりはまともな思考が身に着くはずです。
国理社入門クラスは、国語:理科:社会=2:1:1の割合で授業を行います。国語の論理的思考力は、文章の見方や紡ぐ言葉の考え方を一変させます。理科の論理的思考力は、世の中のものごと・現象の見方を一変させ、社会の論理的思考力は人間が関わるあらゆるものの見方を一変させます。
中学受験で算数を使わない限り、算数4クラスを修了した生徒は以後、算数学習は一切不要です。算数5クラスから先で学ぶ比を用いた問題ばかりが解けても人生は豊かにはなりません。早くから数学1クラスで1次方程式・1次関数・相似を学び、高次方程式・微分学積分学・3角関数を学ぶ準備を整えるほうがずっと将来につながります。
対象目安:小3から中1
10月から始まる、全16回で中学数学の全範囲(関数を除く)を概観する特別クラス。2月から始まる新年度クラスで数学の受講をお考えの方、数学を初めから学び直したい方はぜひご参加ください。指導単元は、正の数・負の数、複素数とガウス平面、平方根、文字式の計算、指数法則、対数法則、展開と因数分解、1次方程式、連立方程式(行列式)、2次方程式の基礎、合同と相似、円周角の定理、三平方の定理です。
対象目安:小3
中学受験や数学クラス受講に向けて、小学4年生の内容から5年生の前半の内容までを指導します。連立方程式・モーメント図・台形公式・PとC・素因数分解(倍数と約数)といった中学受験で用いる計算の基礎を学び、つるかめ算・差集め算・平均・規則性(周期算・方陣算・等差数列・わり算のあまりなど)・場合の数などのやや難しい問題に挑戦します。算数5クラスから本格的に学習する割合や比・速さ・売買損益・食塩水・空間図形についての基本的な考え方も習得し、総じて中学受験の幅広い分野を数学もからめて俯瞰的に学習します。
通常クラスと上級クラスの進度は同じですが、上級クラスでは上記に加えて難関中学の入試問題にも挑戦します。分数や面積などの知識の不足が心配な生徒は基礎定着初級クラスを、中学受験算数の力を本格的に定着させたい生徒は基礎定着上級クラスを合わせて受講してください。
対象目安:小4
比の基本から応用、その他中学入試問題を解くための各分野の土台となる小学5年生までの内容を深いレベルで学習します。算数4までに学習してきた解法に加え、比を使う新しいテーマ(仕事・ニュートン算・相似・隣辺比・水深の変化など)・図形の諸定理(ピタゴラスの定理・メネラウスの定理・パップスギュルダンの定理など)・速さとグラフ(旅人算・流水算・水量の変化など)・立体図形の切断・不定方程式などの基礎を新たに学習します。通常クラスと上級クラスの進度は同じですが、通常クラスでは易しめの問題を中心に学習し、上級クラスでは難関中学の入試問題を含む難しめの問題にも挑戦します。
過去問をより多く扱う算数6クラス受講に向けて、算数5クラスの生徒はできるだけ基礎定着上級クラスを合わせて受講してください。
上級クラス(算数4・算数5受講生、算数を補いたい数学1受講生向け)
高木塾式の考え方・解法を易しい問題で使いこなせるようにし、難問を解く準備を早々に整えることを目指す演習中心のクラスです。「計算の速度を上げる」「計算ミスをなくす」といった生徒のやる気をそぐ無駄な努力をするものではありません。
上級クラスは、主に算数4・5クラスで学習するテーマが中心です。学習事項の定着を達成するため、算数5クラスの生徒はできるだけ基礎定着上級クラスを合わせて受講してください。算数が得意な算数4クラスの生徒の受講も歓迎いたします。
年間スケジュールはこちらから→基礎定着 上級クラス 年間スケジュール
対象目安:小4から小6(算数4クラス修了レベル)、中1
初めて数学を学ぶ小学生及び数学の苦手な中学生(数学準備クラス既習者含む)を対象とし、中1~中2の全範囲及び中3分野の平方根、3平方の定理、円、立体図形などの基礎を論理的に理解することを目的とするクラスです。
対象目安:小3から小4
小3~小4の生徒が主な対象です。国語では、物語文・説明文の読解を通じて論理的思考力を養うことを目標とします。また、中学入試に向けた基礎知識や答案作成力を養います。理科では、物事を「だから」や「つまり」という言葉で正しく解釈・考察できる力を養います(実験・観察を含みます)。社会では、日本という国や地域ごとの特徴から、社会の仕組みや生まれた文化を論理的に理解することを目指します。
対象目安:小1から小3
2月~6月の期間限定開講
算数オリンピックキッズBEE大会においてメダリストになることを目指した、期間限定の隔週クラスです。授業ごとにテーマをしぼり、仕分けられた過去問や類題を用いて問題を解き切るプロセスを定着させます。本授業を受講してしっかりと過去問で対策を行い、胸を張って本番に臨みましょう。